第十六話 昨日の友は、今日のジムリーダー?
 ケーシィをロケット団たちから救い出してから三日が過ぎようとしていた。
 サトシは毎日のようにゴールデンブリッジを渡り、バトルを望むトレーナーたちとポケモンバトルを行ってきた。
 連戦連勝とは行かなかったが、どうにか勝ち越しを決めたのが昨日のことである。
 ポケモンセンターの食堂で何時もの朝食をとっていたルカサが、気になったように尋ねた。
「ねえ、サトシ。そろそろハナダジムに挑戦した方が良いんじゃない? もうこの辺りのトレーナーとは一通りバトルしたんでしょ?」
「そうなんだけどさあ」
 サトシにしてはノリの悪い言葉で躊躇を見せていたが、その理由はわかりきったことであった。
「フシギダネだろ。サトシ何かしたんじゃないのか?」
「本当に心当たりがないんだって。急に俺の言う事を聞かなくなったりして」
 トレーナーたちとのバトルで、ポッポ、プリン、ユンゲラーは順当に力をつけていっていた。
 特にユンゲラーは持ち前の超能力が冴えに冴えて負けなしである。
 一方一番調子が悪く黒星を背負っているのがフシギダネであった。
 何かにムキになるようにして、頭の良いフシギダネらしくなく攻撃一辺倒で押して押して押し捲ろうとするのだ。
 サトシが痺れ粉や毒の粉、ヤドリギの種を使えと言っても命令を無視して攻撃してしまう。
「俺何かしたかな。本当に覚えがないんだけどさ」
「おっはよー、何朝っぱらから暗い顔をしてるのよ。珍しくサトシまで」
 頭の後ろで手を組んで上を見上げていたサトシを、後ろから覗き込んできたのはカスミであった。
 知り合ってからずっとの事であるが、ポケモンセンターでの朝食時に必ず顔を出していた。
「おはよう、カスミ。それがね、サトシのフシギダネがいきなり言う事を聞かなくなったのよ。前々からすっごく懐いてるってわけじゃなかったんだけど」
「そうかな。気難しい性格だったけれど、ずいぶんとサトシに懐いてきた頃だと思ってたけれど」
 意外なシゲルの言葉に少しだけ喜んだサトシであったが、現状は必ずしもそう言えなかった。
「そうねえ、このところバトルしっぱなしで疲れてるんじゃないかな。それぐらいしか思いつかないわよ」
「元気一杯に見えるんだけど、そうなのか。じゃあ仕方ない、修行はもう終わり。フシギダネは今回お休みのままハナダジムに挑戦して、それからどうするか考えよう」
「そうだな。ジム戦で勝てば次の街へのんびり向かって、負ければしばらく休んでから修行の再開。それでいいんじゃないか」
「そうと決まれば、ご飯を食べてさっそく向かいましょう」
 折角意見がまとまったのだが、唯一カスミだけが微妙そうな顔をしていた。
 いつ言うべきか今かバレた後か、迷いながらサトシたちの朝食が終わるのを待っていた。
 そうして迷っているうちに朝食を済ませたサトシたちが立ち上がった。
「あのね、私ハナダジムのこと良く知ってるから、案内するわ」
 結局出てきたのは中途半端な言葉だけであった。





 ハナダジム正面にパウワウの看板を掲げた、一見水族館にも見えるジムであった。
 カスミに案内されたサトシたちが足を踏み入れロビーに顔を出すも、人っ子一人見当たらない状態であった。
 ジムと言うからにはもう少し挑戦者なりなんなりいるはずなのだが、本当に誰の姿も見当たらない。
 挙句の果てには受付にさえ人が見当たらなかった。
「なんだ、もしかして今日は休館日かなにかか?」
「おっかしいな。そんなはずはないんだけど……もう、姉さんたち何処行ったのかしら?」
 サトシに答えながらカスミが漏らした言葉に、えっとサトシたちの視線が集まる。
「え、いやその……」
「あら、カスミじゃない。今日はやけに帰りが早いのね。ここ最近は夜になるまで帰ってこなかったのに」
「しかも珍しく男の子のお客さんつきじゃない」
「いらっしゃーい、ハナダジムへようこそ」
 現れた三人のお姉さんの一人がサトシたちへとにこやかに手を振るが、サトシとシゲルの二人は慌てて視線をそらしていた。
 それもそのはずで、三人ともが水に濡れた水着姿であり、そこにタオルを一枚羽織るだけのあられもない姿であったからだ。
 これが夏の浜辺なら誰しもが水着で気にもならないが、ここはジムの中である。
 緊張して固まったサトシとシゲルはくすくすと笑われるも、何処を見てよいのか視線をさまよわせていた。
「もう、姉さんたち。水着でジムの中を歩き回らないでっていつも言ってるでしょ。ジム戦よ、ジム戦。挑戦者を連れてきたの!」
「カスミ、今さらだけど。姉さんって、もしかして」
「正真正銘私のお姉さん。ハナダシティに咲いた」
「三つの麗しい花とその出がらし」
 もうやけになって自己紹介を交えようとした所、お姉さんの一人が茶々をいれてきた。
 思わずつんのめったカスミであったが、おおっと唸りながらサトシとシゲルが手の平に拳を打ちつけた姿が目に入った。
「勝手になっとくするな!」
「するだろ、普通」
「悪いがノーコメントで許してくれ」
 カスミが色々と発展途上である自分と、メリハリのある体を持った姉たちとを比べたのは一瞬の事。
 すぐに思いなおして本題を持ち出しなおした。
「兎に角このサトシが挑戦者なのよ。誰でもいいから相手をしてあげて」
「カスミが連れて来た子だし、挑戦を受けてあげたいのは山々なんだけどね」
 若干喚くようにカスミが言うと、一番背の高いお姉さんが困ったように頬に手を当てていた。
「ほら、コイキング詐欺のおかげでしばらくこのジムが閉鎖されていたでしょ。その反動でこの街に留まっていたトレーナーたちが一気に押し寄せてきたのよ。この三日間、連戦に継ぐ連戦で、今手元にはまともにジム戦を行えるポケモンがいないのよ」
「ちょっと来るのが遅かったみたいね。明日か、明後日にはポケモンセンターから戻ってくるポケモンも居るから大丈夫なんだけどね」
「そう言うわけで、ジムがまともに機能しないからゆっくりのんびりと中で泳いでいたわけ」
 最後の台詞は、水着姿でロビーまで歩いてきた言い訳でもあったが、ポケモンが居ないと言うのは本当そうであった。
 フシギダネのこともあるし、無理をしてハナダジムに挑戦する理由もない。
 シゲルとルカサは、判断をサトシに委ねたが、それ以上に早く決断したのがカスミであった。
「解ったわ、サトシのハナダジムへの挑戦は私が受けるわ。まだ正式なジムリーダーの免許はないけれど、ジムリーダーの監視の下ならジムの所属トレーナーが代理で挑戦を受けてもいいはずよ」
 ややうろ覚えの公式ルールを頭の隅から引っ張り出してカスミは、サトシではなく姉たちへと指を突きつけた。
「お〜い、挑戦者は俺なんだけど」
「だいたい挑戦者がたくさん居たのは仕方ないけど、手持ちのポケモン全部病院送りにされるジムリーダーが何処に居るのよ。どうせまた適当に相手したんでしょ!」
 カスミの指摘に、三人の姉たちがギクリとしたのは僅かな時間であった。
「だって私たちはカスミと違って好きでジムリーダーやってるわけじゃないし」
「そうそう、ポケモンはそれなりに好きだけど、ジムリーダーなんて職業でこの美貌を埋もれさせるのも勿体無いしね」
「カスミには解らない悩みでしょうけど、結構悩んでるのよ私たち」
 段々と怪しくなっていく言葉にプチッとカスミの中で何かがキレた。
 前々から本気でやりたいと思っていない事は知っていたが、目の前で言われて腹が立たないはずもない。
 すでに口をはらむ事すらなくなっていたサトシたちへと歩み寄ると、カスミはサトシの首根っこを捕まえてハナダジムの奥へと歩き出した。
「おい、カスミ。くるし……」
「いいからこっち。私が挑戦を受けてあげるわ。聞いてたでしょ!」
 まるで誘拐されるようにサトシが連れて行かれてしまい、シゲルとルカサは顔を見合わせてからついていった。
 その時に同じく残されていた姉たちにペコリと頭を下げるのを忘れては居なかった。
 もちろんジムリーダーの監視の下でしか代理がカスミには勤まらないので、仕方なく姉たちも奥のバトルフィールドがある部屋へと足を向けた。
 ハナダジムの中に用意されたフィールドは、見まごうなきプールであった。
 水深がどれほどあるかもわからないほどに深く、水タイプのポケモンが自由に泳ぎまわれる広さも兼ね備えていた。
「さあ、サトシ。ハナダジムのルールは、一般のジムと変わらないわ。手持ちはジムリーダー、挑戦者共に二体。ポケモンの交代は挑戦者のみに許されているわ」
「なんだか妙な話になっちゃったけど、やるからには勝たせてもらうぜ、カスミ」
「私だって姉さんたちと違って、簡単に勝たせてあげるつもりはないわ。私の一番手はこの子、出てらっしゃいマイステディ!」
 カスミがモンスターボールからはなったのは、サトシもすっかり見慣れた感のあるヒトデマンであった。
 プールの上に浮かび上げられた浮島の上に飛び出し、何時もの気合の篭った鳴き声を見せていた。
「それならこっちは、ポッポ。君に決めた!」
 互いに一番手は手の内を知り尽くしており、あとはどう攻めて、どう守るかであった。
「ポッポ、電光石火。お前の速さを見せてやれ!」
「ポーッ!」
「ヒトデマン、水に潜ってやり過ごして」
 ポッポの姿が掻き消えて直ぐに、ヒトデマンが浮島の上からプールの中へと飛び込んだ。
 空はともかく水の中は不得手なポッポは、水面を切るようにして再び浮上していった。
 水面から完全にポッポの視線がそれた瞬間、カスミが叫んだ。
「今よ、体当たり!」
 水に潜ったはずのヒトデマンが、回転しながら飛び出してきた。
 完全に後ろを突かれた形となったポッポは交わすことも出来ず、背中から体当たりを食らってしまう。
「ポッポ、こっちも体当たりだ!」
 遅れてサトシが命令するも、ポッポが体勢を立て直した頃には、再びヒトデマンはプールの中であった。
 今度は水面から目を離さないように、緩やかに羽ばたくポッポであったが、プールは広かった。
 水面を余す所なく見たつもりでも死角はいくらでも存在し、ヒトデマンの神出鬼没な体当たりにポッポは責めあぐねていた。
「ほらほら、どうしたのサトシ。ジムのバトルフィールドはジムリーダーのポケモンに有利に作られているのよ。普通にバトルしてちゃ勝てないわよ」
 カスミの挑発の言葉にグッと拳を握るが、サトシもまた何時来るか解らないヒトデマンの体当たりのタイミングをつかめないで居た。
「カスミも結構できるようになったわね。この調子なら近いうちにジムの運営の殆どを任せられるかしら」
 三人の姉のうち一人がそう漏らしていると、水面ばかりを見ていたはずのサトシがいつの間にか間逆の上を見ていた。
 何かに気付いたようで、すぐに指示としてそれが現れた。
「ポッポ、もっと高く飛ぶんだ。ヒトデマンの体当たりを警戒しつつ、天井近くまで飛ぶんだ」
「甘いわよ、サトシ。少しぐらい高く飛んでもヒトデマンの水中での跳躍力は並みじゃないのよ。ヒトデマン、体当たり!」
 天井へと向けて飛んだポッポ目掛けて、水中からヒトデマンが飛び出した。
 カスミの言う通り随分加速したようで、容易にポッポへと体当たりが届きそうであった。
 そのポッポが天井へとたどり着く直前、サトシが命令を変えた。
「かわして急降下、ヒトデマンの真下から風起こし!」
 ヒトデマンの体当たりが決まる瞬間、ポッポが得意の電光石火で急降下を始めヒトデマンとすれ違った。
 そしてヒトデマンの真下から風起こしを放つと、その効果は直ぐに現れた。
 天井へ届きそうなほどに加速したヒトデマンの体を、さらにポッポがしたから風起こしで押し上げたのだ。
 回転するヒトデマンの体が、天井へ届くどころか、突き抜けるほどに勢いがついてしまった。
 ヒトデマンが必死に勢いを殺そうとするも、そこは得意な水の中ではなく空の上である。
「ゼヴッ!」
 威勢の良い鳴き声が途中で途切れるほど、ヒトデマンが強く天井へとぶつかった。
 干物のように張り付いて、ひらりと一箇所がはがれると落ちるまでに時間は掛からなかった。
 打ち所が悪かったのか、ピクリとも動かないままに水面へと向かい落ちていく。
「戻って、ヒトデマン!」
 戦闘続行は不可能だと判断したカスミが、モンスターボールから回収の光を放ちヒトデマンを回収した。
「なんだか、サトシが少し強くなった?」
「強くなったと言うよりも、ここにきてようやくバトル慣れしだしたんだろう。今までが圧倒的に経験不足だったからね」
 観客席でカスミの姉たちと一緒に観戦していたルカサとシゲルが呟いていた。
 シゲルの評価は辛口であったが、サトシが努力した結果ここまできたこともちゃんと認めていた。
「有利な状況過ぎて少し調子に乗りすぎちゃったわね。ボロを出すのが早いんだから」
「でもそこを上手くついたあの子のファインプレーなんじゃない?」
「私にはどっちもまだまだに見えるけどなぁ」
 それぞれがサトシやカスミに対して冷静に意見を述べている観客席とは違い、サトシもカスミもコレから熱くなろうとしていた。
「やるじゃない、サトシ。でもまだまだ、次行くわよ。出てらっしゃい、スターミー!」
「戻れ、ポッポ。確かヒトデマンの進化系だったよな。だったらこっちも進化したてのユン」
 何度か見せてもらった事のあるカスミのスターミーを見て、サトシは新たにユンゲラーを出すつもりであった。
 腰のベルトからユンゲラーの入ったモンスターボールを取り出して放り投げようとする。
 だがそれよりも早く、ベルトのホルダーに収まっているはずのモンスターボールが勝手に開いていた。
 飛び出したのはフシギダネであり、飛び出すままにバトルフィールドのプールに浮いている浮島に飛び乗った。
「ダネ!」
「だねって……フシギダネ、お前疲れてるんじゃないのかよ。カスミ、この場合どうなるんだ?」
「え〜っと、ルールでは二匹までってことだし、ポッポ以外との交代は認められないわ。残念だけど」
「仕方ない、フシギダネ。しびれ粉っておい!」
 サトシが指示を出すよりも早く、フシギダネが葉っぱカッターを背中の種から飛ばしていた。
 幸運だったのはサトシの指示よりも早かったために、カスミが反応仕切れなかったことであった。
 真っ直ぐに飛んだ葉っぱカッターはスターミーの体を激しく傷つけていった。
「まずいわ、草タイプの技は水タイプのスターミーには厳しい。スターミー、水の中に潜ってから自己再生。体力を元に」
「フシャッ!」
 またしてもフシギダネがサトシの指示の前に動いていた。
 自分が居た浮島から、スターミーがいた浮島へとジャンプし、そのまま体当たりを仕掛けた。
 傷ついた体では耐える間もなく、スターミーはプールの中ではなくプールサイドにまで吹き飛ばされていた。
 突然すぎたフシギダネの暴走に、サトシだけでなくカスミまでも言葉を失っていた。
「ダネ、ダネ」
 荒く息を乱しているフシギダネは、まだ足りないとばかりに助走を始め、すでに倒れこんでいるスターミーへと向けて再び飛びかかろうとしていた。
「サトシ、フシギダネを戻して。早く!」
「あ、戻れフシギダネ!」
 間一髪、ルカサが叫んだ事でフシギダネが倒れたスターミーに飛びかかる前にモンスターボールに戻すことが出来た。
 また自分の意思で飛び出してこないか、サトシはしばらくモンスターボールを眺めていたがそのようなことはなかった。
 一体フシギダネは何を思って飛び出し、勝手に暴れまわったのか。
 解らないとばかりに、サトシはフシギダネが戻っていったモンスターボールに向けて呟いていた。
「なんでだよ、フシギダネ」
 ただ一つわかっているのは、折角のジム戦が台無しになってしまったことであった。





 フシギダネの暴走によって引っかかりの残るジム戦を終えたサトシたちは、一度ポケモンセンターに戻る為にジムを後にしようとした。
 するとジムの前まで送りに来ていたカスミの姉の一人がサトシを呼び止めた。
「サトシ君、だったわね。これを受け取らないまま何処へ行くのかしら?」
 そう言ってカスミの姉が取り出したのは、雫の形をした青いバッヂ、ブルーバッヂであった。
 太陽の光を青く染めて反射させる綺麗なバッヂを目の前にしても、サトシの顔色は晴れなかった。
 目の前に差し出されてもなお、サトシは素直に受け取る気にはなれずに首を横に振っていた。
「今回は遠慮しておきます。俺の力で勝った気がしないし。フシギダネが冷静になってからまたきます」
「そうはいかないわ。確かにフシギダネは貴方の命令を無視したけれど、勝ちは勝ち。例外を認めるわけにはいかないわ。実際にバトルをしたカスミも、この事は了承済みよ。ね?」
「姉さんの言う通りよ、サトシ。確かに最後は貴方の力じゃなくてフシギダネの力だったかもしれない。けれどポッポに指示を出して私のヒトデマンを倒したのは貴方の力」
 姉が取り出したブルーバッヂを受け取ったカスミが、サトシにそれを握らせた。
「納得できなければ、またそのうちジムによってちょうだい。今度こそ、私の力でコテンパンにやっつけてあげるわ」
「わかった、受け取るよ」
 全てに納得が言った顔ではなかったが、サトシはしっかりとブルーバッヂを受け取った。
 グレーバッヂのように、上着の裏につけるかと思いきや、すぐにバッグの中にしまってしまう。
「コイツはきちんとフシギダネと仲直りしたら、身につけることにするよ」
「貴方らしいわ。しっかりフシギダネと仲直りするのよ」
「わかってるって。俺はアイツを大好きだから、なんで嫌われたのか解らないけどどうにかしてみせる」
 暗い顔になってはいても、前向きな発言をするサトシに向けてカスミが微笑んだ。
「その調子よ。シゲルも、ルカサも近くにきたら寄ってちょうだいね。貴方たちがジム戦をしたいって言って来てもうけてあげるわよ」
「あるとは思えないけれど、その時には是非頼むよ」
「ポケモンリーグはともかく、私もシゲルもサトシ同様に強くなりたい気持ちはあるしね」
 サトシたちはカスミに別れの挨拶と握手を交わし、ハナダジムを後にした。
 まずはポケモンセンターに寄って、電話でオーキド博士に電話するつもりであった。
 フシギダネの突然の暴走をどう解釈してよいのか、シゲルもお手上げなのだ。
 だからひとまずフシギダネの事を相談する為にも、三人はポケモンセンターを目指して歩きだした。

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